学生支援事業
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今年度の学生支援事業では、「リアルな里山ライフを味わおう」をテーマに、藍染体験や職人工房の見学など、里山の暮らしに根ざした多彩なプログラムを通じて、自然の豊かさや心のWell-beingを体感しました。また、びわ湖版SDGs「MLGs(Mother Lake Goals)」について、新たな視点から学び、考える機会になりました。
本プログラムのコーディネートを担当いただいた、一般社団法人インパクトラボ代表理事 上田隼也氏より、3日間にわたるワークショップの様子をレポートいただきましたので、以下にご紹介いたします。
こんにちは。インパクトラボの上田です。
今回は、2025年度環びわ湖大学・地域コンソーシアムが主催する学生支援事業「MLGsワークショップ」のフィールドワークの様子について皆様にお届けします。
事前学習の様子は下記からご覧ください。
【実施報告】DAY1|事前学習・MLGsワークショップ2025
9月9日(火)のフィールドワークは、長浜市にある高月駅に10:00に集合し、そこからバスで移動しました。
会場は、長浜市小谷上山田町です。
今回のフィールドワークでは、石井 挙之さん(株式会社仕立屋と職人)と小障子 菜々子さん(農事組合法人大戸洞舎)にコーディネートをいただきました。
午前中に行ったのは、藍の染色体験です。大戸洞舎(おどふらしゃ)で栽培しているタデアイを使い、手ぬぐいを染めました。菜々子さんと、そのお母様であるとみこさんに指導していただきました。
まずはどのような方法で染めるのかを教えていただきました。ビー玉や割り箸を使ってつまみ、輪ゴムで留めていきます。そうすると、輪ゴムで留めているところは染まらず、模様ができます。他にもビンのフタを使って丸い形に染めたり、ぐるぐる巻きに縛って染めました。
染め方にもそれぞれの個性が見られました。どんな風に染まるかを考えて、きっちりと折り目をつけ、しっかりと形を整える学生もいれば、「どんな模様になるかは、染まってからのお楽しみ」と楽しむ学生もいました。前日のオンライン顔合わせで初対面だった参加者も多くいましたが、一緒に手ぬぐいを染める中で、自然と会話が生まれていきました。
染色体験の後は、参加者みんなで昼食をとりました。昼食は、上山田の地域で採れたお米や食材などを使って大戸洞舎さんの特製のお弁当とおにぎり、ひや汁をいただきました。つい3日前にアメリカ留学から帰ってきた学生もおり、日本のお米に感動してたくさん食べていました。
その後、仕立屋と職人の工房の見学と上山田の散策をする2つのグループに分かれて活動を行いました。
工房の見学では、仕立屋と職人のブランド「シャナリシャツ」について伺いました。不要になった着物を引き取り、それをシャツとしてリメイクし、販売しています。このシャツができるまでの工程には、地域の人々やB型作業所で働く人など様々な人が関わっていることが紹介されました。説明をしてくださったワタナベさんの熱い思いや楽しそうに話されている姿が印象的でした。
散策のグループは、和泉神社に行きました。境内に湧く「御手洗(みたらし)」とよばれる泉は、村の人でも限られた人しか掃除ができない神聖な場所だそうです。少しひんやりとした空気に触れ、心が洗われるようなひとときを過ごしました。
2つのグループに分かれて活動を行ったあとは、3つのグループに分かれてフィールドワークで感じたことの振り返りを行いました。ここから、MLGs案内人である田口真太郎さん(成安造形大学)にも議論に加わっていただきました。
振り返りでは、3つのグループに分かれて、参加者の気づきや学びの言語化と整理しました。下記のテーマについて、各自付箋で意見を書き出し、その後グループ内で整理し、発表してもらいました。
①今日一番印象に残った場面は?
②その場面でどんな感情が湧いた?
③自然や人との関わりで、自分のWell-beingに変化はあった?
振り返りのグループワークが終わると雨が降りそうな中、急いでバスに向かい、高月駅にバスで向かいました。その前に参加者全員で染色した布を持って写真撮影をしました。
今回の記事は、写真が多めになりましたが、皆さんに当日の雰囲気を掴んでいただけたかと思います。石井さん、菜々子さん貴重な機会をいただきありがとうございました。
≪関連リンク≫
一般社団法人 インパクトラボ
https://impactlab.jp/
【フィールドワーク】MLGsワークショップ2025
https://note.com/impactlab/n/nd26233f6f908