【実施報告】立命館大学「蛇型ロボットを作って動かそう!」
2025年度理系人材育成体験プログラム
b. 理系体験プログラム
立命館大学「蛇型ロボットを作って動かそう!」
開催概要
開催日程: 2025年8月22日(金)~24日(日) 15:00~17:00
開催場所: 立命館大学 びわこ・くさつキャンパス ウェストウィング1F ぴあラーニングスタジオ
参加者数: 各日 12名(小学生6名、保護者6名)
3日間にわたり、参加者の皆さんはヘビ型ロボットの製作、プログラミング、タイムレースに挑戦しました。
1日目は、「足のないヘビはなぜ前進できるのか」というお話を、先生からロボット工学の視点で解説いただきました。
その後の組み立て作業では、電子部品の接続に欠かせない“はんだごて”を初めて扱う参加者も多く、最初は緊張した様子もありましたが、真剣に取り組みながら丁寧に作業を進め、全員がロボットを完成させることができました。
2日目はプログラミングです。最初は前進できなかったロボットも、試行錯誤を重ねることで少しずつ改良され、自ら考えた動きで前に進むようになる姿が見られました。
3日目は曲がりくねったコースを攻略するために工夫しながらプログラミングを行い、最後にはタイムレースで競い合いました。
自分のロボットがゴールを目指して動く姿や、他の参加者の成果を見て「すごい!」と大変盛り上がりました。
講師・担当教員からのコメント
今回の企画では,小学生がまだ習うはずのない三角関数を使ったヘビ型ロボットの運動制御を体験いただいたため、非常に挑戦的な内容となりました。正直なところ、説明中の参加者の反応が薄かったため、理解がほとんど追い付かなかった可能性が高いと感じています。それでも、ロボットを自分の手で組み立て、はんだごてを使って回路を自作し、最後にヘビ型ロボットにプログラムを書き込んで動かす際に悔しい顔や嬉しい顔など、彼らから非常に多様で豊かな表情の変化を見ることができたため、日常ではあまり出会うことのできない貴重な体験の機会を提供できたのではないかと思っています。参加者の皆さまには、数学的な内容を理解いただくことがもちろん重要ではありますが、それ以上にまずは好奇心を大事にして欲しいです。このワクワクが彼らの未来の何らかのエネルギー源になることを期待しています。